ほろすけブログ

ほろすけ的に「こうやって考えると楽になるかも」って考え方のご紹介☆

人生最悪の飲み会

前回は「Tさんによる失恋の打撃を受けた話」を書きましたが
その人生最悪の飲み会には続きがあったことを思い出しました。

同じく一緒に働いていた、当時の自分よりひとまわり程年上の男性。
こちらはJさんと致しましょう。

ノリが良く、仕事もできて、頼れるお兄さん的存在でした。

派遣やバイトが多い職場で、社員でさえも暇さえあればお喋りしている人が多い中
Jさんは何かしら仕事を見つけてテキパキ動き、サポートもしっかりしてくれる。

話をしても至って健全な内容で、人の噂話や悪口なんて言わないし、長話ももちろんしない。

ちなみに既婚者、小さいお子さんもいる。
それもあって、私も健全な意味で安心して慕っていました。

そんなJさんも飲み会には参加していましたが、前回お話したとおり
私はTさんへの怒りと失望マックスで、とにかくTさんを避けることしか頭になかったため
Jさんと話したりすることはなく、そのままお開きとなりました。

二次会カラオケ組を募るTさんを避け、同じ方向の帰宅組とタクシー待ちをしていたところで
ようやくJさんと話しました。

ちなみにJさんの帰る方向は私とは真逆だったため、もうそこでJさんともお別れということで、今までありがとうございました~的な挨拶をしていたと思います。

そこへ、私が二次会に参加しないことに対して
「なんで来ないんだ」と馴れ馴れしく話しかけてきたTさん。

嫌すぎた反動で、とっさにJさんに身を隠すようにして
行きません、さよなら、と言いながら
嫌悪感丸出しにしていた自分。

タクシーが来たところでようやくTさんとは晴れて最後のお別れとなり、
Jさんにも同じようにお世話になりました、と軽く挨拶をして
タクシーに乗り込もうとしたところ…

ここからまたおかしな展開に。

方向真逆のはずのJさんが、私たちと同じタクシーに乗り込んでくる。

ん?なぜ??

私とJさん以外には、2人の女性が乗っていて
Aさん、Bさん、私の順で降りることになっていたんですが
Jさんに関しては謎の同乗。

今日こっちなんですか?と聞いても
ん、まあまあまあ。

みたいな曖昧な返事。

若干嫌な予感もしつつ、とりあえずは帰りたい一心でそのまま家に向かいます。

Aさんが降り、

Bさんが降り。

とうとう後部座席に私とJさんだけが残りました。

すると…

Jさんがいきなりタクシーの運転手さんに向かって

◎◎(バーの名前)に行ってください

と言い出す。

困惑混じりにすぐさま訂正する自分。

「え??いやいや、帰ります!△△に行ってください!」

それで一応自宅の方に向かってもらいましたが
その間も延々と2人で飲み直そうと言われ続け、
うんざりしながら私も帰るの一点張り。

すると、

「焦らすねぇ~w」
とか言いながら手を握ってくるJ。


そこで完全に怖くなり、手を振り切って
「すみません、もうそこで降ります!」
と言ってタクシーを停めてもらう。

自分の分のお金だけ払おうとすると、Jさんは自分が払うからと言いだし
同じ場所で降りてくる。

とりあえず急ぎ足で帰ろうとしましたが、
その後も5分くらいしつこく着いてきて、
延々飲みに行こうと説得してくる。

大通りを歩いてはいたものの、時間としてはもう夜中の2時とかで
車も人通りもほぼ無い状態でした。

いよいよ恐怖を感じ始めたので、家にいる母に電話をかける素振りを見せたところで
ようやくJは諦めて、トボトボと引き返していきました。

その後無事家に着き、部屋に入って落ち着こうとしましたが
TさんとJさんへの怒りと失望、恐怖で感情がぐちゃぐちゃになっていて
どうにも落ち着かず…

衝動的に部屋の片付けなんかし始めていました。

Tからもらったボールペンもゴミ袋へ…!と思いましたが
ボールペンに罪はない。
そこらへんは変に割り切れる性格だったため、思い留まりました。

しかし今までのメールのやり取りはきれいさっぱり削除、メールもブロック。
しばらくそんな感じで掃除やらしているうちに、ようやく落ち着いていきました。

ほんの数時間で、若かった当時の自分にとっては
ショックが大きい出来事が続けて起こって、
気持ちを整理するのにはそれからも数日かかりました。

私とTさんがまだ良い感じだった時に一緒に帰るところを見ていた人。
誕生日プレゼントを渡すために待ち伏せしていた現場を見ていた人。

彼らも飲み会の時にはTさんの彼女登場で盛り上がっていたから
もしかしたら彼らの目には私は哀れな女に写っていたかもしれない。
さぞ良い酒のアテになっていただろう。

そんな風に捉えてしまい、ついこの間まで好意を持っていたはずの人達に対しても
不信感や嫌悪感しかなくなってしまいました。

今でこそ、自分の世間知らずが災いして自分が痛い思いをしただけの話で
楽しい時間があったのは事実だし、何よりもそれ以上の酷いことが起こらなかっただけ
全然マシだった、と思えるようになりました。
ある意味無知な自分のためには必要な人生経験だったな、とすら思っています。

Tさんへの告白を思い留まって良かった。
そしてJさんに関しては、場合によっては相手の家族も巻き込んで嫌な思いをさせて
想像を絶するような最悪な事態になっていたかもしれない…と思うと
そうならずに済んで本当に良かった。

あくまでも良いお兄さんとして慕っていたつもりだったんですが
そのノリが原因で相手の誤解を招くなんて夢にも思わず…

ラフなコミュニケーションであんな勘違いをされるとは、まさかでした。

そういえば、一度「ハニートラップに引っかかりそう」とか言われたことを思い出しましたが、それもただの冗談だとしか思っていなかったし(なんせそんなつもりサラサラなかったのもあって)、仮にそうだったとして、本当に引っかかってどうするんだよ…

若い自分には、そんな簡単に奥さんや子供を裏切れる男性がいるなんて
相当信じがたいことだったのもあり。

思わせぶりな態度や行動を取ったつもりは一切ありませんが、
自分からしたら「え?そんなことで?」と思うようなことも
相手の捉え方次第なんだな、と。色々反省しました。

ただ、それでもやっぱり黙ってタクシーに一緒に乗り込むところとか、
何の相談もなく勝手にバーに連れて行こうとするあたり、
あの時のJさんは常軌を逸していたと思います。
飲みの席だったとはいえ…。


そんなこんなで、人生最悪の飲み会は終わりました。

そして私は精神状態最悪のまま、ワーホリで海外へ渡ることになります。

しかしその前に、なぜそもそも海外へ行こうと思い立ったのか。
その理由というのはこれもまたネガティブなもので、

「自分の人生なんてもうどうにでもなれ!」


というどん底の状態にあったからでした。

もう何が起こっても良い、それぐらいの覚悟があったからこそ
現地の言葉はおろか英語すら全く話せない状態で、
それでも最後に悔いのない人生を送ろう
若さ特有の勢いだけで飛び出したようなものでした。

このTさん・Jさんの出来事に関して言えば、仕事でどん底になった状態から
やっとほんの小さな希望を見出した矢先の追い打ちみたいなものでした。

そんなどん底に至るまでの仕事のお話を、次回は打ち明けてみたいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました*。礼